95年は ハル・ブレイン特集 の記事にも書きましたが、"THE SURF SET" という 3CD BOX SET を購入したこともあり、サーフィン.ホットロッドをよく聞いていましたが、それと同時のこの時期は、フィル・スペクター (Phil Spector) のプロデュース作品もよく聞いていました。
フィル・スペクターのプロデュース作品を集めた「BACK TO MONO」が91年に ABCO からリリースされましたが(現在流通盤は EMI からの再発盤)、遅ればせながら、このころ入手したもので.....。
正直、この BOX SET、あまりレアな音源は収録されておらず、フィル・スペクターを知るための基本的な作品を収録した3CD + 超名盤「A Christmas Gift for You from Phil Spector」の4CDという構成でした。(発売当時、この「Christmas...」をまるごと入れたことへの批判が、結構ありました)
ほんとによく聞いた BOX SET でしたが、一通り聴き終えると案の定「収録していない作品も聞きたいぞ」となり、音源探しを開始してしまいました。
スペクターがメンバーだった テディ・ベアーズ はCDが容易に手に入り、次は レイ・ピーターソン (Ray Peterson) という時期でした。
ちなみに レイ・ピーターソン は60年前半くらいまでに大人気とは言えませんが、それなりに人気のあったアイドルシンガーです。(残念ながら2005年に亡くなりました)
このころは私もまだ、パソコンを所有しておらず(Win-95 が発売されて間もないころです)レコード・CD探しは、セコハン屋から送ってもらうカタログか、福島市内で営業していた「パラダイス・レコード」を利用するしかありませんでした。(現在、福島店は営業しておりません)
すると ある日、その パラダイス・レコード で、レイ・ピーターソンの25曲入りベスト盤(カナダ盤でした)を発見し、早速 購入しました。
ジャケットの裏面には、曲名、ソングライター名が記載されており、中を見ればプロデューサー名が書いてあるかな?とのぞいてみると、なんと中は真っ白。何も書いてありません。
スペクターがプロデュースしたレイ・ピーターソンの作品で、私が知っていたのは「Corinna Corrina」「Be My Girl」(同シングル盤のA面とB面)の2曲のみでした。
裏ジャケの曲名を見ると、この2曲は収録されていましたが、他の23曲は誰がプロデュースしているのか分かりません。
実際にCDを聞いてみても、どれがスペクターのプロデュース作品なのか検討がつきません。
「これは困ったなぁ......」とその時、頭に浮かんだのは達郎様のお顔。「こんなこと聞けるのは、たっつぁんしかいないな」ということで、サンデーソングブック宛に、質問の手紙を書くことにしました。
(続く)
The Very Best Of Ray Peterson ('94)