以前、私が一番好きな海外のシンガーとして、Drifters の Johnny Moore (ジョニー・ムーア) の名前をあげました。
それでは一番好きな海外のグループ (ソロ・シンガーでもよいですが) はと聞かれれば Four Seasons (フォー・シーズンズ) の名前をあげます。
60年代初期のアメリカは、東海岸ではアイドルシンガー、西海岸ではサーフィン・ホットロッドがブームになっていました。
しかし64年にビートルズを筆頭に、ブリティッシュグループがアメリカ進出を果すと、それらのブームは一気に吹っ飛んでしまいました。
ヒットチャート上でもブリティッシュグループが大部分を占めるようになります。
ほとんどのアメリカのグループ、シンガーは、ヒットを出したとしても単発になってしまいます。ヒット曲が続きません。
しかしそのヒットが出せなくなったアメリカのグループの中でも「モータウン」「ビーチ・ボーイズ」そして「フォー・シーズンズ」の三者だけは、ブリティッシュグループをものともせず、ヒット曲を連発していきました。
「モータウン」はポップな作品が多いですが、ブラック・ミュージックの範疇に入りますので、ここではちょっと外しますが、「ビーチ・ボーイズ」と「フォー・シーズンズ」を比較すると、日本では圧倒的にビーチ・ボーイズほうが人気があります。
特に Brian Wilson (ブライアン・ウィルソン) は、個人的にあまり好きな言葉ではないのですが「カリスマ」的な存在にもなってしまっています。
もちろん私もビーチ・ボーイズは大好きですし、良さも分かっているつもりです。アルバムも全部持ってます。ブライアン・ウィルソンも大好きです。
.....が、しかしやっぱり、一番好きなのはフォー・シーズンズ。
初めて Frankie Valli (フランキー・ヴァリ) の歌...というかファルセット(裏声)を聞いた時、「ふざけている?」と思う方もたくさんいると思います。
しかしこの強烈なファルセット、聞き続けると快感になってくるんですよね。
フランキー・ヴァリはファルセットだけではありません。歌唱力のほうも折り紙つきです。ほんとにうまいです。
なぜ自分はフォーシーズンズが好きなのだろう?と考えると、一番の理由はやはりフランキー・ヴァリの歌だと思います。
達郎師匠に洋楽の基礎を築いてもらった私ですから、イタロ・アメリカンの歌に惹かれてしまうのは、当然のことかもしれません。
(続く)
Frankie Valli